二人ともかなり呑んでいたため、千鳥足で私の家まで向かいました。
歩けば歩くほど酔いが回ってきているような気がしました。
私:「グイヒヒヒヒ。しかし今日はよく呑んだねぇ。」
彼氏:「ヒヒヒヒ。うんうん。」
私:「あ、そこの角の家がうちだよ。」
彼氏:「そうなんだ^^」
私:「じゃ、ここでいいよ。ありがとう。」
彼氏:「え?」
私:「え?」
彼氏:「・・・。」(もじもじ)
私:「・・・汚いけどお茶でも飲んで行く?」
彼氏:「うん!」
私は大急ぎで部屋を片付け、彼氏を招き入れました。
彼氏:「へえ~。女の子の部屋って感じだね。」
私:「まあ女ですから。」
彼氏:「そりゃそうだ。」
・・・と、その時。
ポペポペポペポペ♪
メール着信音が鳴り響きました。
私:「誰だろう。」
携帯を開き、メールを確認する私。
私:「・・・。」
彼氏:「どしたの?」
私:「・・・。」
彼氏:「???」
私:「元彼からだ・・・。」
別れを告げた元彼からのメールでした。
彼氏:「何の用件?」
私:「・・・最後に一回会いたいって。」
彼氏:「・・・え?」
私:「・・・。」
彼氏:「あ、会ってきなよ。会いたいって言ってるんだから。」
私:「で、でも・・・。」
彼氏:「俺もう帰るしさ!向こうも未練があるんだよ。だってお前が一方的に振ったんだろ?」
私:「うん・・・。でも・・・。」
彼氏:「ほら、メール返しなって。」
私:「いや、もう会わない。」
彼氏:「どうして?」
私:「だって、もう別れるって決めて別れを告げたわけだし、会ったとしても何も解決しないよ。」
彼氏:「そうかな・・・。」
私:「私経験あるもん。最後だから会わせてって言って会った元彼いたけど結局苦しくなっただけだった。別れが辛くなっただけだったもん。」
彼氏:「うーん。」
私:「だから会わないのがあいつのためだと思う。」
彼氏:「・・・それはお前の勝手なんじゃないか?自分を傷つけたくないだけなんじゃないか?」
私:「違う。・・・そんなことない。」
彼氏:「そうか・・・。」
私は「もう会うつもりはありません。」とだけ打ち、送信しました。
私:「こうするしかなかったんだよ。」
彼氏:「・・・。」
その1分後、私の携帯に着信が・・・。
私:「元彼からだ・・・。」
彼氏:「出ないの?」
私:「うん・・・。」
彼氏:「どうして?」
私:「ここで話したとしても何も解決しない。私の気持ちは戻らないんだから話しても仕方がない。」
彼氏:「・・・逃げてるだけじゃん。」
私:「ち、違うもん!」
1分ほど鳴り響いた後、私の携帯は静かになりました。
しかし、数秒後、再び着信。
私:「・・・。」
彼氏:「・・・。」
また1分ほど鳴り響いた後、切れました。
そしてその数秒後・・・。
ピンポーン。
部屋のチャイムが鳴りました。
私:「・・・。」
彼氏:「来たんじゃない?」
私:「・・・出ない。出たとしても解決しない。」
彼氏:「・・・。」
そして再び・・・
ピンポーンピンポンピンポン!
ドンドンドンドンドン!!!!!!!
激しくチャイムを鳴らす音と、ドアを叩く音が・・・。
私:「・・・ちょ、やりすぎでしょ・・・。」
彼氏:「やっぱり出たほうが・・・。」
私:「・・・。」
ドンドンドン!
ガチャガチャガチャ!!!
ドン!!!!!!!!!!!!!!
最後はドアを蹴る音でした。
私:「・・・え?」
彼氏:「ヤバイね。相当イッてるね。キレてるわ。」
私:「・・・やっぱり出たほうがいいかな?」
彼氏:「いや、やめとけ。もし何かされたらどうする?」
私:「う、うん。」
一瞬静かになった後、今度は携帯に着信が。
出ないと分かると、メールが入ってきました。
私:「・・・。」
彼氏:「何て書いてるの?」
私:「・・・まさか浮気してるとはな。殺してやりたい。だって・・・。」
彼氏:「・・・。」
私:「浮気って・・・。もう別れてるのに。」
彼氏:「別れるって納得してないからだろ。」
私:「・・・。」
彼氏:「メール返したほうがいいぞ。」
私:「うん。」
「浮気はしてません。ごめんなさい。もう付き合えません。」
すぐ送信しました。
そしてすぐ返信が・・・。
私:「お前のせいで俺の人生台無しだ。最悪。殺したい。今までの貴重な時間返せ。死ね。だって・・・。」
彼氏:「ヤバイな・・・。」
私:「グスン・・・。」
彼氏:「泣くなって。お前に非があるのは本当のことなんだから。」
私:「で、でも・・・。」
そしてそれからも何十回と着信&チャイム&ドアノックの嵐が・・・。
私:「やっぱり出て話したほうがいいかな?」
彼氏:「やめておけって。尋常じゃないよ。さっきから・・・。」
私:「うん・・・。」
彼氏:「よし、俺が行って話つけてやるから。」
私:「え!?」
彼氏:「よいしょっと。」
おもむろに立ち上がる彼氏。
私:「ちょ・・・やめて!それだけはやめて!」
彼氏:「どうして?」
私:「私の問題だから。」
彼氏:「いいって!俺が一言いえば済むことだろ?」
私:「いいから。」
私は携帯の電源を切り、居留守を使い続け、元彼が帰るまで二人で気まずい時間を過ごしました。
気が付くともう明け方でした。
私:「・・・本当にごめんね。」
彼氏:「いいよ。」
私:「ごめん・・・。私がはっきり言わなかったから。」
彼氏:「いいって。」
私:「やっぱり逃げてたんだね。悪者になりたくなかったんだよ。私。」
彼氏:「・・・。」
私:「最低だ・・・。」
彼氏:「あんまり責めるなって。」
私:「ごめん・・・。」
彼氏:「こんな時に言うことじゃないと思うんだけど・・・、俺○○のこと好きだから。」
私:「うん・・・。」
彼氏:「もしかして気づいてた?」
私:「うん・・・。ははっ。」
彼氏:「返事とかはまだいいから。とりあえず落ち着きなよ。何かあったらまた連絡してきて。」
私:「うん。ホントごめんね。」
彼氏:「いいって。俺が好きでやってることだから。」
私:「うん。」
彼氏:「じゃ、仕事あるからそろそろ帰るね。」
私:「うん。」
彼氏はトボトボと帰っていきました。
最低な自分を責めることしかできないまま、化粧を落とす気力も泣くベッドに横たわり、そのまま眠ってしまっていたのでした・・・。
すみません、さらに次回に続きます。
次はとうとう元彼がストーカー化してしまいます・・・。


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最大50名くらいまで来られます。
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